前回の記事でメカニカルキーボードのポメラDM200の内部が完成したので、今回はそれを入れるケースを考えます。
ケースに収めるのは、上の写真の、液晶パネルとポメラのメイン基板、バッテリー、そしてメカニカルキーボードの部分です。
メイン基板とバッテリーは鉄の強固なフレームに留められているので、そのフレームはそのまま流用します。
今ならケースを作るのに3Dプリンターなどを使うのでしょうが、19㎜ピッチのキーボードで横幅が30㎝近くになるので、依頼するにしても、自分で作るにしても相当な費用と労力がかかってしまいます。
そこで、今回はアクリル板でケースを自作することにしました。
どのような形にするのか、3DCADのFusion360でモデリングしてみます。
まずはこのような形で、普通のクラムシェル型にしました。
たたむとこのようになります。
中に収める各部品の寸法を測ってギリギリの大きさにしてみましたが、それでもたたんだ際の厚みが5㎝近くあります。キーキャップの一番高い部分が3㎝を超えるので、必然的にそうなってしまいました。
これはこれでカッコイイと思いましたが、元々、今作っているメカニカルキーボードのDM200は、持ち歩くことを考えず、移動も屋内だけの予定なので、折りたたみ機構を入れてコンパクトにする必要ありません。素人のDIYなので、開閉を繰り返したときのヒンジの強度も気になります。折りたたみ機構を排除すれば、もっと単純な形にできると考えました。
そこでモデリングしたのが、次の案です。
昔のハンドヘルドコンピューターのような、キーボードの上に液晶パネルがあるシンプルな形にしました。
メイン基板とバッテリーは、液晶パネルの下に収まっています。
さらに、色を黒に変え、液晶画面とケースの段差をなくしてみました。
液晶画面が目立たなくなり、一枚の板になって、余計なものがなに一つない見栄えになりました。
ですが、これだと液晶画面とキーボードが真っ平で、上から覗き込む姿勢になって見にくいところもあるので、少し工夫します。
このように液晶画面がある部分を少し持ち上げて、「く」の字型にしてみました。
持ち上げた角度は27度にしてあります。
この角度は、普段、私がノーマルのポメラDM200やDM100を使う時の画面の角度を測って導き出しました。
電源ボタンは上面に移動、側面にUSBコネクターとSDカードスロットを配置します。
最後に、液晶画面にDM200のスクリーンショットを張り付けて、見え具合を確認しました。
正面から見て液晶画面とキーボードしかないシンプルな形は、書くことに集中できそうです。
単純な形なので作りやすそうですし、メンテナンスのときにも簡単に内部にアクセスできると思います。
CGで見る限りこれでよさそうなので、ここからさらに寸法を詰めて、実際にこの形のケースを作ってみようと思います。
メカニカルキーボードのDM200を作る⑤の記事に続きます。
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