HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する⑤

HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する⑤

設計をする


前回の記事
で試作機を作り、しばらく打ち心地などを試して満足がいく結果が得られたので、その寸法を元に設計してみます。

試作品を木製の実機にする際に、キースイッチを置く部分はトリマーなどで削って作ることも考えましたが、それだと精度が出ないかもしれないので、その部分だけ別パーツにすることにしました。
木製のパームレストに切り込みをいれて、キースイッチの基部の部分だけ切り離し、そこに別のパーツを差し込む形にします。
そこで二つの部品を設計しました。

キースイッチを置く基部のパーツはこんな形になります。

カーソルキーの分、4つのスイッチを置く穴を開け、下向きの「↓」キーだけ2㎜ほかのキーより下げています。

底の面には配線を通す溝も掘りました。
配線を通したケーブルは、パームレストの左側から出すことにします。
このパーツは3Dプリンターで出力することも考えましたが、これくらいの簡単な工作ならプラ板の積層で作れると思います。
高さが8㎜なので、2㎜のプラ板4枚を重ねて作ります。このキー4つを支えるのに、剛性も問題ないです。

次に、パームレストの手を支える木の部分です。

木で作る部分はこんな形になります。
前面を丸めて手が引っかからないようにしました。
この切り込みを入れた部分に、上のパーツを差し込む形になります。

試作機での反省を生かして、切り込みは中心ではなく、左側に1㎝寄せました。
この部品の大きさは、幅がHHKBに合わせた292㎜で、奥行きが70㎜、高さは16㎜です。

この二つのパーツを合わせて、Cherry MXスイッチをはめ込み、ケーブルを配線すれば、それでカーソルキー付きパームレストの完成です。

次回は、この設計に合わせて実際にカーソルキー付きパームレストを作ってみます。
カーソルキーを付けたHHKBを使ってみるのが、今から楽しみです。

HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する⑥の記事に続きます。

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