設計をする
前回の記事で試作機を作り、しばらく打ち心地などを試して満足がいく結果が得られたので、その寸法を元に設計してみます。
試作品を木製の実機にする際に、キースイッチを置く部分はトリマーなどで削って作ることも考えましたが、それだと精度が出ないかもしれないので、その部分だけ別パーツにすることにしました。
木製のパームレストに切り込みをいれて、キースイッチの基部の部分だけ切り離し、そこに別のパーツを差し込む形にします。
そこで二つの部品を設計しました。
キースイッチを置く基部のパーツはこんな形になります。
カーソルキーの分、4つのスイッチを置く穴を開け、下向きの「↓」キーだけ2㎜ほかのキーより下げています。
底の面には配線を通す溝も掘りました。
配線を通したケーブルは、パームレストの左側から出すことにします。
このパーツは3Dプリンターで出力することも考えましたが、これくらいの簡単な工作ならプラ板の積層で作れると思います。
高さが8㎜なので、2㎜のプラ板4枚を重ねて作ります。このキー4つを支えるのに、剛性も問題ないです。
次に、パームレストの手を支える木の部分です。
木で作る部分はこんな形になります。
前面を丸めて手が引っかからないようにしました。
この切り込みを入れた部分に、上のパーツを差し込む形になります。
試作機での反省を生かして、切り込みは中心ではなく、左側に1㎝寄せました。
この部品の大きさは、幅がHHKBに合わせた292㎜で、奥行きが70㎜、高さは16㎜です。
この二つのパーツを合わせて、Cherry MXスイッチをはめ込み、ケーブルを配線すれば、それでカーソルキー付きパームレストの完成です。
次回は、この設計に合わせて実際にカーソルキー付きパームレストを作ってみます。
カーソルキーを付けたHHKBを使ってみるのが、今から楽しみです。
HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する⑥の記事に続きます。
<Sponsered Link>