メカポメラ3号機を作る②

メカポメラ3号機を作る②

メカニカルキーボードで10.1インチ液晶のポメラ、メカポメラ3号機を作るために、前回の記事でソニーのワープロ専用機PJ-555を手に入れたので、今回は早速それを分解します。

まず、底面のネジを外してキーボードと本体部分を開けました。
メイン基板に電池、2インチフロッピーディスクドライブ、キーボードなどが確認できます。
バッテリーは完全に劣化していて、液漏れした上にそれが乾いてカチカチになっていました。
上面にファンクションキーの基板があって、それがフラットケーブルで繋がっています。
この状態で、さらにキーボードを外してみました。

メインの基板がキーボードの下まで伸びており、PCカードスロットなども見受けられます。
こちらは30年以上前の製品とは思えないくらい綺麗な状態でした。
今度は上面蓋の液晶部分を分解します。

液晶パネルと、その後ろにバックライトのパネルのような物が出てきました。
液晶パネルは二枚のガラスに偏光フィルムと液晶フィルムが張りついています。

キーボードは縦が60%のキーボードと同じ長さで、横はそれよりも広くなっていました。
この筐体に組み込む予定のキーボード(上)と比べるとキー1個半くらい広いです。「YES」キー、「NO」キー、など、今のキーボードでは見掛けないキーもありました。余談ですが、このキーボード、文字のかすれなどもなく、殆ど使われていない新品のような状態でした。

横から見ると、元のワープロのキーボードが薄型なのが分かります。
このままだと筐体の中に右のメカニカルキーのユニットは納まりそうもありませんが、このキーボードの下にあるメイン基板を取り除けば、ギリギリ入る深さでした。

すべてを取っ払った状態です。
これに、キーボードのユニットとポメラDM200のメイン基板を仮置きしてサイズを確かめてみます。

縦に並べて、丁度二つが納まる寸法でした。
少し基板が斜めになっていますが、底面の突起などを取り除けばぴったりはまると思います。
現物で確認して、このワープロ専用機の筐体が使えると分かってホッとしました。


さらに、これが上面の蓋と液晶が入る部分を分解したものです。
今回入れる液晶は10.1インチですが、このワープロの画面はそれよりも一回り大きいので、中に入れることはできそうです。大きい分隙間が目立つので、その対策はしないといけないかもしれません。
液晶とメイン基板を繋ぐフラットケーブルを通す穴が丁度良い位置にあって、これもそのまま利用できそうでした。

また、このPJ-555にはキーボードの上にファンクションボタンが並んでいて、その基板もついているので、今回はそれも生かしてDM200のファンクションボタンにしようと思います(前回のメカポメラ2号機ではキーの数の都合でファンクションボタンを省略していました)。電源ボタンもこの列に移植できそうです。

現物の分解を終えて、目論んだ通りPJ-555の筐体がメカポメラ3号機のケースに使えることが分かりました。
これから色々と加工は必要ですが、かなり良い物ができそうな予感がします。
実物を見て、大きくもなく、小さくもない、そのサイズ感が気に入りました。
「家の中だけで持ち運ぶ、昔のワープロ専用機からプリンターを取ったような機器」のコンセプトにぴったりだと思います。

次回、この筐体にDM200を組み込んで、メカポメラ3号機を完成させたいと思います。

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