前回の記事に書いたように、研究用にオークションで落札したジャンクのポメラDM200の液晶パネルを交換して使えるようになったので、これをベースにメカニカルキーボードのDM200を作ります。
DM20を「メカポメラ」にしたときと同じように、メンブレンキーボードのシートの接点と配線を調べて、それをメカニカルキーに置き換えていきます。
「メカポメラ」を作る際には、最初に調べたDM5の配線がDM20のキーボードにも使えたので手間が省けたのですが、さすがにDM200のキーボードではその配線がまったく違っていて、以前の機種の配線は流用できないようです。
まず、DM20ではメンブレンキーボードのシートの上に乗っていた電源ボタンが、DM200では上の写真のように別の基板として外に出ていました。
そして、キーボードと繋がっているフレキシブルケーブルは、DM20では1ミリピッチの28ピンでしたが、DM200では0.5ミリピッチの28ピンになっています。
以前の配線が流用できないと分かったので、分解して、一から調べ直します。
最初にコネクターからフレキシブルケーブルを外します。
次に、裏返して表のキーボードのフレームとキーを外しました。
このように一つ一つのキーがとても凝った造りになっています。
キーを支える二つの白いパーツの他に、真ん中に黒いパーツがあって、その中に青いゴムの突起が入ってる構造でした。
私のように、これをメカニカルキーに変えようなどと変なことを考えなければ、DM200のキーボードは十分に打ちやすいですし、小型軽量でとてもすばらしいキーボードです。
分解してみて、構造からもその良さが解りました。
さらに分解して、メンブレンキーボードのシートを取り出します。
こちらは表の面。
こちらが裏面です。
このシートは三層になっていて、一番上のシートの電極と下のシートの電極が接触すると、ボタンが押されたことになります。真ん中のシートはその僅かな隙間を作っています。
上下のシートには、フレキシブルケーブルから繋がる配線が縦横無尽に走っていました。
その一本一本を追って、キーボードの配線を調べます。
そのため、シートの間にデザインナイフの刃を入れて丁寧に剥がし、二枚にして上下の配線がよく見えるようにしました。
配線は導電性のインクで印刷されています。
DM200は折りたたみ機構がないので、DM20と比べるとかなりシンプルな配線でした。
これを真上から写真に撮って、画像編集ソフトのGIMPで一本一本色を付けて見やすくしました。
それが以下の画像です。
色だけではなくてレイヤーも変えて、一本ずつ配線を確かめることが出来るようにしてあります。
後で配線を再現する際には、これを見ながら作業します。
これで、キーの配置と配線が解ったので、次回はコネクターから配線を引き出したり、メカニカルキーに置き換える際のスイッチやフレームを選びたいと思います。
メカニカルキーボードのDM200を作る③の記事に続きます。
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