メカニカルキーボードのポメラを作る①

メカニカルキーボードのポメラを作る①

キングジムの文章作成専用機「ポメラ」のキーボードを、メカニカルキーボードに換装しようと思います。

ポメラは、二つ折りのキーボードを搭載していて、折りたたむと小さくなるので、持ち運びには便利なのですが、その分、キーが小さく、打ち心地もメカニカルキーボードや静電容量無接点方式のキーボードには劣ります。

メカニカルキーボードを搭載した文章作成専用機では、Freewriteというガジェットがあって、私も使っているのですが、そちらは日本語周りの機能が弱く、また、編集が出来ない下書き専用という尖った製品なので、ポメラとはまた少し用途が違います。

そこで、持ち運びを無視してポメラをメカニカルキーボードに換装すれば、最高の文章作成専用機が出来るのではないかと思い立ちました。

昔のワープロ専用機からプリンター部分を外したようなガジェットが出来ればと思います。

 

そこでまず、中古ポメラを購入して、キーボード周りがどうなっているのか、確認することにしました。

オークションで、本体のみ、付属品なしで購入したのがポメラDM5のスパークリングシルバーです。
4インチのSTNモノクロ液晶搭載で、簡易的な折りたたみ機構のキーボードを搭載したモデルです。

外観は綺麗でしたが、キーが黄ばんでいました。
ヘタって反応が鈍いキーがあるということで安く落とせたので、遠慮なく分解します。

キーを外すと、中からメンブレンキーボードのシートと、その上に乗っている押しボタンのポッチがついているシートが出てきました。

これがキーのすぐ下にあるポッチがシートで、キーが押されると、このシートからポッチが飛び出て、下のメンブレンのシートを押します。

メンブレンのシートがこれで、よく見ると、二枚のシートが重ねっていて、両側に導電性のインクで接点と配線が印刷してあります。
その二枚のシートの間に少し隙間があって、キーが押されると上下二枚のシートの接点がショートして、どのキーが押されたか検知するようになっています。
メカニカルキーボードへの換装としては、この部分をメカニカルスイッチに交換しようと思っています。

分解を進めて、両側のメンブレンのシートを取り出しました。
接着剤で固めてあって、分解するのにかなり苦労しました。

この状態でもポメラは機能します。上下からシートを押して接触させると、キーが押されたことになって、ディスプレイに表示されます。

次に、裏面も分解しました。これがポメラのメイン基板です。
右寄りの茶色い四角の部分が、キーボードのメンブレンシートと繋がっているフラットケーブルのコネクターです。

コネクターからフラットケーブルを外しました。
コネクターは28ピンで、1㎜ピッチのようです。

外したメンブレンのシートがこれです。
以前、他のメンブレンキーボードを分解したことがあるのですが、ポメラのキーボードは二分割されるため、それよりも複雑になっていました。
この状態で、上下二枚が重なっているので、それを慎重に剥がして一枚にします。

印刷された導電性のインクを剥がさないように慎重に剥がして一枚にしました。
これが、ポメラのキーボードの配線です。
28ピンなので、この中に28本の配線が繋がっています。

次回、28本の配線を一本一本確認して、ポメラのキーボードがどのような配線になっているのか、追ってみます。

 

メカニカルキーボードのポメラを作る②の記事に続きます。

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