HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する③

HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する③

Happy Hacking Keyboard(HHKB)の英語配列モデルにカーソルキーを追加するために、Cherry MXスイッチとルートアールの「USBスイッチケーブル RI-SWCB」で、カーソルキー付きパームレストを作ることにしました。

今回はまず、この二つで本当にカーソルキーが作れるのか、実験してみようと思います。

スイッチの台座を作る

まず、4つのスイッチを並べる台座を作ります。
それにはプラ板を使いました。Cherry MXスイッチは、スイッチの周囲に耳があって14㎜×14㎜の穴に入れると、その耳の部分が引っかかって落ちないようになっています。
それなので、カーソルキーの形になるようにプラ板に14㎜×14㎜の穴を4つ開けました。
そしてプラ板を組んで箱を作ります。

こんな感じでプラ板の箱を作りました(実験が目的なので工作が粗いのは許してください)。
この穴にキースイッチをはめ込みます。

USBスイッチケーブルを配線する

スイッチをはめ込んだら、スイッチから出ている2本の端子を配線をします。
今回使うUSBスイッチケーブル RI-SWCB6の配線はこんなふうになっています。

ルートアールのホームページより

方向キーのキー4つ分、緑から赤までと、GNDの黒を配線しました。


表から見るとこんな感じになります。
あとはこれに、キーキャップをつければ、それで工作のほうは完成です。

キーを設定する

カーソルキーのみのキーボードは出来たので、あとは設定用のソフトでキーを割り当てます。

付属の8㎝CDの中に設定ソフトが入っているのですが、ルートアールのホームページからもダウンロード出来るので、そこから落としました。
それを解凍してインストールしたら、ソフトを立ち上げる前にまず、上で作ったカーソルキーのUSB端子をパソコンに繋ぎます。
繋いでからソフトを立ち上げると、以下のようなウインドウが出てきます。


今回はキーボードとして使うので、上の「Ⅱ」の部分で設定します。
カーソルキーということで、key1からkey4までをそれぞれ、「Right」「 Up」「 Left」「 Down」と設定しました(設定画面で分かるように、RI-SWCBシリーズは、この他に、マウスやゲームパットの操作を割り当てられたり、スイッチを押したときに好きな文字列を打ち込むことが出来たり、いろんな機能があります)。
設定したら、下の「Save」を押すと、この設定がケーブルのコネクタ内部に保存されます。

これで、ケーブルはパソコンから普通のUSBキーボードやマウスとして認識されるため、ドライバーのインストールも必要ありませんし、使うときにソフトを立ち上げたり常駐することもありません。
一度設定してしまえば、外して他のパソコンに繋いでもそのまま使うことができます。
この設定ソフトはWindows専用ですが、設定さえしてしまえばMacやLinuxでも使えるようです。

動作を確認する


完成したカーソルキーのみのキーボードをHHKBの下に置いてみるとこんな感じです。
この状態で、動作を確認してみましたが、ちゃんとカーソルキーとして使えました。
もちろん、HHKBのシフトキーとカーソルキーとの二つ押しで使う操作も出来ました。
HHKBの英語配列モデルにカールキーがついて、なんか変な感覚です。

キースイッチに配線して、ソフトで設定するだけで、小さなキーボードが出来てしまうこのRI-SWCBにはちょっと感動しました。
私のように電子工作の知識がない者でも、簡単にUSB入力デバイスが作れるのは嬉しいですね。
これを使って他にも色々作ってみたくなりました。

Cherry MXスイッチとRI-SWCB6の組み合わせでカーソルキーが出来ることはこれで分かったので、次にこれをパームレストに埋め込むのですが、木のパームレストに埋め込む前に、まず、試作品を作ってみようと思います。
試作品で、使いやすいキーの高さや位置を決めたいと思いますし、こんな位置にカーソルキーがあって本当に使えるのか? そんな根本的な疑問を解決するためにも、次回は、カーソルキー付きパームレストの試作品を作ります。

by カエレバ

前回までの記事
HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する①
HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する②

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