Cherry MXスイッチとRI-SWCB6
Happy Hacking Keyboard(HHKB)の英語配列モデルにカーソルキー(方向キー、矢印キー)を付けようと思ったきっかけは、前の記事で書きましたが、今回、それを実現するためにはどうしたらいいかという記事です。
作るのはこんな形のカーソルキー内蔵パームレストと決めましたが、それを作るためにはカーソルキーの上下左右、計四つのキーだけの小さなUSBキーボードを作って、それをパームレストに埋め込むような形になると思います。
それを実現するにはまず、上下左右、四つのキーの元になるキースイッチが必要です。
もちろん、HHKBに採用されている静電容量無接点方式のキースイッチがあればいいのですが、そんなものは市販されていないので、キースイッチにはCherry MXスイッチを使うことにしました。
Cherry MXスイッチは、様々なメカニカルキーボードに採用されている定番のスイッチです。
このスイッチには、クリック感やキーの重さなどで様々な軸がありますが、今回、軽いキータッチのスイッチにしたかったので「赤軸」を選びました。
スイッチ単体は、ジェイダブルシステムという会社が販売していて、そのサイトから買うことが出来ます(この会社がAmazonでも販売していますが、直接買うほうがちょっと安いです)。
スイッチは4個でいいのですが、最小がスイッチ10個のセットからなので、赤軸のスイッチでキーキャップ付きのものを一つ注文しました。
こんな感じで送られてきます。
キースイッチと白いキーキャップです。
カーソルキーにするスイッチが決まったので、実際にそれをカーソルキーとして使えるようにします。
USB入力装置を自作するキットは何種類かあって、今回はその中からルートアールという会社が販売している「多機能 自作入力装置用USBスイッチケーブル RI-SWCBシリーズ」を使うことにしました。
これは、スイッチを繋いで設定ソフトウェアでキーを割り当てれば、それだけでUSB入力装置が出来てしまうUSBケーブルです。
電子工作の知識も必要ありません。
もちろん、そのスイッチには様々なキーを割り当てることが出来ますし、マウスの操作や、ゲームパットの操作を割り当てることも出来る優れものです。
そして、ケーブル自体にその機能が入っているので、基板などを入れるスペースを考えないで済みます。
今回は、パームレストの中にその機能を埋め込みたいので、その意味でもこの製品がピッタリです。
RI-SWCBシリーズには、スイッチが1つ用のもの(RI-SWCB1)と、3つのもの(RI-SWCB3)、そして6つまで対応するものがあって、カーソルキーには4つのスイッチを使うので、6つ用のもの「RI-SWCB6」を選びました。
パッケージはこんな感じです。
中には、ケーブル本体と、説明書、設定用のソフトが入った8㎝CDが入っていました(設定ソフトはルートアールのホームページからもダウンロードできます)。
ケーブルの先端からは7本の銅線が出ていて、USB端子の方は一般的なTypeAの端子でした。
次回、この「RI-SWCB6」とCherry MXスイッチで、本当にカーソルキーが出来るのか、それを試してみます。
HHKB英語配列モデルにカーソルキーを追加する③の記事に続きます。
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