DM5で分析したキーボードがDM20でも使えることが分かったので、DM20でメカニカルキーボードのポメラ作りを続けます。
ポメラからキーボードを取り除いた部分と、メカニカルキーボード「BLACK PAWN」を合体させます。
どうやって合体させようか考えていたところ、BLACK PAWNのケースの形で気付いた点がありました。
BLACK PAWNは、普通のキーボードに付いているような高さを調節する足がなく、その分本体が斜めになっていて、本体の下にスペースがあります。
赤くした部分が、そのスペースです。前の方で3㎜、後ろの方で1㎝ありました。
最初、この部分にDM20の基板や電池を入れてしまおうと考えました。
しかし、よく見てみると、基板だけではなく、DM20の下半分自体が、そのままそのスペースに入ってしまうかもしれないと気付きました。
ポメラの下半分は、キーボードを取ってしまうと6㎜しかありません。
ここに、下半分が収まれば、基板だけを取り出したり、電池を入れるスペースを作らなくて済みます。
ポメラは良く出来ていて、角度を変えるヒンジの丸い部分が電池ボックスになっているので、これが使えるならそのまま使ってしまいたいのです。
基板だけ取り出した場合、新たにヒンジ部分や、それを支える土台も作らなければならなくなるので、強度が問題になります。
そこで、BLACK PAWNに穴を開けて、そこにポメラの下半分を突っ込むことにしました。
ポメラの下半分で、ヒンジを支える部分と、基板が入っている部分以外を削って小さくすることで、キーボードの下にポメラを入れることが出来ます。
ケースにドリルで穴を開けて、それを繋げてポメラが入るような穴を開けました。
そこにポメラの下半分を入れます。
ディスプレイの角度を変えるとき力がかかる部分なので、本体とケースは、4カ所ネジとナットで厳重に固定しました。
裏面からネジの頭が飛び出さないよう、皿ネジにして、面取り用のドリルビットで面取りして、頭を裏面と面一にします。
ポメラの下半分をケースにぴったり付けないで、USBコネクターが外に出る位置で固定しました。
これで、USBコネクターも、本来のポメラのコネクターを使うことができます。
microSDカードのスロットはケースの中に隠れてしまいますが、microSDは差しっぱなしにして、中のファイルを取り出すときは、USBでPCと繋ぐことにすれば問題ないと思います。
ただ突っ込んだだけではキーボードの接合部分などが途切れたままでみすぼらしいので、カバーをエポキシパテで盛ってそれっぽく加工しました。
(ケースから外に出て見える部分だけの加工です)
継ぎ接ぎだらけですが、塗装する前にサフェーサーで下地を作るので分からなくなると思います。
また、ポメラ下半分の上の部分も分解跡がそのまま見えるのでカバーを作りました。
さらに、リセットボタンが押せるよう、位置を合わせてリセットボタンがある位置に穴を開けます。
ワニ皮っぽい合皮が痛んでいたので、それは剥がしてプラ板で天板を作りました。
そして、電源ボタンですが、元々ポメラのキーボードにあった電源ボタンを、ケースの背面に移植して、中にタクトスイッチを仕込みました。
ここは元々、キーボードのUSBコネクターがあって穴が開いていたので、その穴を塞ぐことが出来て一石二鳥です。
以上の加工で、ポメラの元々の機構を生かしたまま、ケースと合体させました。
仮に組んでみます。
イメージしやすいよう、キーキャップも付けてみました。
うしろはこんな感じです。
スッキリと納めることが出来たので、次はもう一度分解して、塗装をして仕上げます。
長い道のりでしたが、あと一歩でメカニカルキーボードポメラの完成というところまでこぎ着けました。
メカニカルキーボードのポメラを作る⑧の記事に続きます。
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