Happy Hacking Keyboardのパームレストを自作する

Happy Hacking Keyboardのパームレストを自作する

HHKB(Happy Hacking Keyboard)は厚みがあるため、パームレストを使わないで長い時間打っていると、手が疲れます。
長い時間文字を打ち続けるなら、パームレストは必須かもしれません。
市販のパームレストを選ぶのもいいのですが、ここはHHKBのサイズに合わせて、自分好みのパームレストを作ってみようと思います。

素材選び

市販されているパームレストの素材には、木材やアクリル、レザーやゴム、スポンジ、金属、大理石など、様々な種類があります。
金属や大理石は、冬の季節など冷たいですし、レザーやゴムなどは柔らかすぎて好みではないので、あたたかみがあって、なおかつ適度に硬い木材を選ぶことにしました。

木材も色々と種類がありますが、落ち着いた濃いブラウンで雰囲気があるウォールナットに決めます。
ウォールナットの色なら、HHKBの墨との相性もいいので、ピッタリだと思いました。
自然の木目を生かして仕上げたいので、ウォールナットの無垢板を選びます。

木材カットのオーダーをしてみる

木材は近所のホームセンターなどで買って、カットしてもらうことも考えましたが、サイズや厚みをぴったりと合わせたかったことと、ホームセンターではカットだけでコーナー部分を丸めることが出来なかったため、ネットでオーダー出来るサービスを利用してみることにしました。
コーナーの処理は自分でヤスリなどで丸めると、左右対称に綺麗に作ることは難しいと考えてプロにお願いします。

ネットで木材のフリーカット通販は幾つもありますが、今回はその中から、ウォールナットの無垢板を扱っていて、ミリ単位で加工のオーダーが出来る「マルトクショップ」という通販専門店を選びました。

ここは、サイトの見積もりフォームから寸法や加工の種類を選ぶだけで、簡単に注文できます。
加工も、コーナーを丸める処理や、面取り、塗装、穴開け、溝加工など、一通り揃っていて、フォームに入力すると見積もりの値段がすぐに出るので、金額の目安が解って便利でした。

HHKBの横幅は294㎜、キーボード枠の前面の高さが17㎜です。
そこで、横幅は294㎜、高さは16㎜、縦の幅は70㎜でオーダーすることにしました。
これで加工費も含めた値段は1400円です。
ここに3㎏以下の送料1080円がかかります(私が注文したときは送料半額キャンペーン中で540円で済みました)。

オーダーの受付、料金の支払いから一週間ほどで上のような材料が届きました。
梱包も丁寧でしたし、結果は、とても満足がいくものでした。
サイズはピッタリで、コーナーの丸める部分も、自分で切ってヤスリ掛けしていたらこんなふうに綺麗に仕上げることは難しかったと思います。
ウオールナットの木目もいい感じでしたし、この材料とショップを選んで正解でした。

ヤスリ掛け

カットのオーダーの際に表面の処理や塗装なども注文出来るのですが、値段が高くなりますし、そのくらいは自分で手をかけたかったので、注文しませんでした。

表面と角の部分にヤスリ掛けします。
240番のサンドペーパーで大まかに磨いたあと、400番で仕上げをしました。
角が取れて、切断部分もつるつるに仕上がって美しく仕上がりました。

表面仕上げ

ヤスリ掛けを終えた表面は艶もなくパサついていてウォールナットの落ち着いた感じがありませんでした。
ニスを塗ったり、ワトコオイルなどで仕上げることも考えましたが、今回はウォールナットの無垢板を選んだので、この板の色と木目はそのまま生かしたいと思います。

そこで、以前から気になっていた蜜蝋ワックスを使うことにしました。
パームレストは長く手に触れるものですし、自然の素材を使った仕上げのほうが安心だと考えたのです。
木材仕上げ用の蜜蝋ワックスは色々ありましたが、その中から「尾山製材株式会社 木工用みつろうクリーム」を選びました。
蜜蝋の他に、菜種油、椿油、亜麻仁油、ヒバ油で作られた天然素材のワックスです。
(今回、私は40グラム入りのものを選びましたが、このパームレストくらいの大きさなら、10グラムのものでも十分だと思います)

カーワックス用のウエスを100円ショップで買ってきて、それでこの蜜蝋ワックスを塗り込みました。
一見固そうですが、よく伸びてバターのように簡単に塗ることが出来ました。

塗ってみると、色が一段暗くなって、ウォールナットの表面がさらに落ち着いた感じになります。
艶も、ニスを塗ったようなテカテカ光る感じではなく、木の表面がしっとりと潤ったように見えるくらいになりました。
蜜蝋と油だけに、ベタベタとした仕上がりにならないかと心配でしたが、乾くまで待つと、触ってもべたつくこともなく、表面はさらさらしています。
少しくらい油の匂いがあるのかと思いましたが、匂いは全然気になりませんでした。
乾くまでは匂いもありましたが、元々のウォールナットの木の香りの方が強くて殆ど分かりません。
そして、乾いてしまうと完全に匂いが消えました。

まとめ

 

上の写真のように完成したパームレストを設置してみました。
木目の濃淡が出ていてアクセントになりますし、色もサイズも、HHKBの墨に合っています。
木材のオーダーカットを利用したことで、値段的には市販のパームレストと同じくらいになってしまいましたが、自分好みのサイズで製品版と遜色ないパームレストが出来て満足しています。
自分で作った道具で、愛着も湧きますし。

購入した蜜蝋ワックスは、ほとんど使ってませんので、他の木製品の手入れにも使えますし、このパームレストのしっとり感がなくなったら、メンテナンスでまた塗ってみようかと思います。

気に入った道具を、自分が使いやすいように、さらにカスタマイズしていくのは楽しいですね。
これからもまた、DIYでHappy Hacking Keyboardの使い勝手がよくなるような工夫をどんどんしていきたいと思います。

 

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