白いプラスチックは、年月が経つと黄ばんでしまいます。
私のHHKB日本語配列モデルも2008年製で、今年で10年物になり、かなり黄ばんでいます。
使い込まれたようでカッコよくもあるのですが、やはり、黄ばんでいると古ぼけて見えてしまいます。
そこで、キーボードの掃除に合わせて、この黄ばみを綺麗にしてみようと思いました。
「プラスチック」、「黄ばみ」、でネットを検索すると、黄ばんだプラスチックを「ワイドハイターEX」に漬けて太陽に晒すと、黄ばみを取ることが出来るという記事を幾つも見ます。
「ワイドハイターEX」に入っている過酸化水素と、太陽の紫外線が白さを復元してくれるということでした。
この方法が有効なのはABS樹脂とのことですが、HHKBのフレームはABS樹脂製です。
そこで、自分のHHKBでもその方法を試してみようと思いました。
今回の記事はその分解編です。
現状
ご覧のように、フレームがかなり黄ばんでいます。
クリーム色、象牙色、と言えば聞こえはいいのですが、やはり、古くさく見えてしまうのは否めません。
キーキャップに変色がなく新品同様の色なので、余計にそう見えてしまうのかもしれません。
特に縁の部分が黄色くなっています。
HHKBのプリントがある面も黄色くなっています。
やはりこれは、白く戻してみたいですね。
分解する
(分解すると保証がなくなるでしょうし、失敗して高価なキーボードが使えなくなる場合があると思うので、分解は自己責任でお願いします)
まず、キーキャップを外します。
ここから、分解に入りますが、HHKBの裏面はネジ3本で留めてあって、それで上下のフレームを外せます。
上のフレームにスイッチの基板、下のフレームにUSB端子などがある小さな基板がついています。
下のフレームの小さな基板は、ネジ1本で留まっているので、それを外すと取り出せます。
上のフレームの基板は念入りに18本のネジで留まってました。
それを外すと、フレームと基板を分離できます。
これで、上下のフレームと基板で三枚におろした状態になります。
基板の上にはゴムキャップが乗っていて、この中に渦巻き状のスプリングが入っていますが、ここはフレームを外すのには関係ないので、そのままにしておきました。
上のフレームにはキーキャップと連結する黒い部品がキーの数だけあるので、それを精密ドライバーを梃子にして引き抜くように外しました。外すときに、この部品がフレームから落ちないように付いているストッパーのような部分が欠ける場合があります。ですが、キーボードの動作には関係ない部分なので気にしないことにします(大丈夫と分かっていても、部品が欠けるのは気持ちいいものではありません)。
スペースキーとEnterキー、Controlキーの大きなキー3つは、金属の針金のような部品で留まっているので、それをマイナスドライバーで外します。
その部品の根元にはグリスが塗ってあるので、落とさないように外しました。
後で組み直すときに、グリスアップしてもいいかもしれません。
黒い部品は裏に何種類かのアルファベットが振ってあるのですが、見たところ、どれも同じで違いがあるようには見えませんでした。
まとめてしまってもいいのでしょうが、万が一、キーによって違いがあって打ち心地が変わってしまうことがあったら大変なので、元の配置が解るようにコーピー用紙の上に両面テープを貼って、その上に配置通りに並べました(気にしすぎかもしれません)。
これで、HHKBを分解することが出来ました。
簡単に分解できて、メンテナンス性はとても良いと思います。
メンブレンのキーボードと違って、たくさんの部品でとても手が込んでいました。
その辺がHHKBが高価な理由でしょうか。
この部品の中から、上と下のフレームを漂白します。
天気予報を見ると、数日間、晴天が続くようですが、上手く漂白出来るでしょうか?
次回、漂白編に続きます。
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