メカニカルキーボードのポメラを作る⑥

メカニカルキーボードのポメラを作る⑥

前回、キーボードの配線を終えたところで、ネットオークションでポメラDM20を格安で落札出来たので、それが使えるか確かめてみます。

落札したDM20がこちらです。

ポメラDM20のリザードブラック。
天板に剥げている部分があって、一目で程度がよくないと分かります。
畳んでありますが、きっちりと最後まで閉まりませんでした。

キーボードを開いてみると、真ん中が割れて浮いています。
そのせいか、いくつかのキーが反応しなかったり、反応が鈍かったりしました。
中のメンブレンシートやフレキシブルケーブルが痛んで断線しているのだと思います。

古いポメラ共通の症状ですが、全体的に加水分解で表面のゴムっぽい塗装がベタベタしていました。

紛れもないジャンクですが、確かめたところ、ちゃんと動作はするようです。
反応するキーからは文字が打ち込めて、液晶も綺麗でした。

DM5と液晶を並べてみました。
4インチと5インチの違いですが、DM20の方がかなり大きいです。
液晶もTFT液晶なので、文字がはっきりと見やすくなっています。

このDM20が、DM5の配線を参考に作ったキーボードで動くのか確かめるためにさっそく分解しますが、分解するにもベタベタで作業しづらいので、ゴムの塗装を剥がす作業をしました。

加水分解のベタベタには「手ピカジェル」のようなエタノールが入った消毒液が効くらしいので、それを使って洗車用の使い捨てウエスで拭き取りました。

裏面は特に酷かったのですが、大体綺麗になりました。

表も、ディスプレイ周りを中心にベタベタを落とします。
ゴムの塗装を剥がしたことで、表面にヒケのような模様が出てきてしまったので、あとで塗装したいと思います。

ベタベタが取れたので分解してみます。

やはり、キーボードと基盤を繋ぐフラットケーブルは、DM5と同じ、1㎜ピッチの28ピンのものが使われていました。
それなので、前回までに作ったメカニカルキーボードのフラットケーブルをそのまま差し込んでみます。

嬉しいことに、DM20でも動作しました。

全部のキーをテストしてみましたが、同じように動作してくれます。
メンブレンシートの寸法などは違うのかもしれませんが、DM5もDM20もキーボードの配線は同じようです。

ディスプレイが5インチと大きくなって、前よりキーボードが小さく見えるようになりました。
(前回より配線を整理して、すっきりさせてあります)

ちなみに、メニューは元のキーボードの「Win」キーに振ってあって、そのキーで呼び出すことができます。

 

DM20でも動くことが分かったので、ここからはDM20でメカニカルポメラの製作を進めます。
メンブレンのシートを提供してくれて本体だけになってしまったDM5も、考えていることがあって、またそちらで再利用するつもりなので無駄にはしません。

次回は、DM20の本体部分と液晶部分、そして作ったキーボードを一つに合体させたいと思います。

 

メカニカルキーボードのポメラを作る⑦の記事に続きます。

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