メカニカルキーボードのポメラを作る③

メカニカルキーボードのポメラを作る③

前回、ポメラのメンブレンキーボードを分解して、その配線が分かったので、実際にそれをメカニカルキーボードに作り替える方法を考えてみます。

単純に、メンブレンキーボードの接点だった部分をCherry MXのキースイッチに、導電性のインクの配線を導線に置き換えればいいのではないかと考え、試してみました。

まず、基板側のキーボードの入り口は1㎜ピッチ28ピンのフラットケーブルなので、手元にあった1㎜ピッチ、30ピンのフラットケーブルの2本を切り取ってポメラのコネクターに差し込みます。

この状態で電池を入れ、前回の検証で電源スイッチと繋がっていると分かった1番目のピンと12番目のピンをショートさせると、ポメラが起動しました。

フラットケーブルがちゃんと繋がっていて、前回の検証も正しかったようです。

ところが、起動したものの、すぐに電源が落ちてしまうので、どういうことかと探ると、ポメラは、電源スイッチだけではなく、キーボードを畳むことでもスイッチが切れるように出来ているので、キーボードが開いている間、押しっぱなしになっているスイッチがあって、それが押されたままでないとすぐに電源が切れてしまうようです。
そこでよく確かめると、キーボードがあった上側にそのスイッチがありました。丁寧にSW3と基板に書いてあります。
このスイッチを押しっぱなしにすることで、電源がついたままになりました。

あとは、このままキーボードのソケットをフラットケーブルで繋いで、導線を配線すればいいのですが、1㎜ピッチで溶けやすいフラットケーブルをはんだ付けする自信がありません。
ネットを見ていると、0.5㎜ピッチのフラットケーブルにはんだ付けしている方もいるのですが、私にはその技術がないので、素直にコネクターを探します。

すると、aitendoにあった変換コネクターが使えそうなので取り寄せてみました。
FFC変換基板(1.0mmピッチ) [IFB-30(1.0)-30(2.0)]という製品で、1㎜ピッチ30ピンのフラットケーブルを、2列の2㎜ピッチに変換するコネクターです。


これを差し込んで同じように1番目のピンと12番目のピンをショートさせたところ、当然ですがポメラの電源が入りました。


この変換コネクタと一緒に、メス側のコネクタと、ケーブルアセンブリという端子が付けられたコードも一緒に買ったので、これではんだ付けなしにポメラのフラットケーブル端子から、導線を引き出すことが出来ました。

ポメラのキーボードコネクターから導線を引き出せたので、あとはこれをCherry MXのキースイッチに配線していきます。

キーボードを自作する際のように、キースイッチとキーキャップ、ケース、フレームなどを買って配線してもいいのですが、既存のキーボードを分解すれば、それらの部品が一度に手に入るうえに、安く上がると考えたので、その方向で行こうと思います。
既存のキーボードの基盤を抜いて、ポメラが乗っ取ってしまいます。

次回は、ポメラのキーボードにするメカニカルキーボードを選んで、それを分解します。

 

メカニカルキーボードのポメラを作る④の記事に続きます。

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